1999年9月のエントリ

OLE ドラッグアンドドロップの実装方法。くまのおえかきアルバムでもやったが,ここにやり方を簡単に書いておく。

OLE の初期化のために CWinApp::InitInstance に AfxOleInit() を加える。

View に COleDropTarget メンバ変数を加え,OnInitialUpdate に COleDropTarget::Register(this) を加える。

OnLButtonDown

// データをキャッシュ
COleDataSource *pData = CacheData();
if(pData != NULL)
{
    // ドラッグアンドドロップ
    DROPEFFECT dropeffect = pData->DoDragDrop(DROPEFFECT_COPY | DROPEFFECT_MOVE);

    delete pData;

    if(dropeffect == DROPEFFECT_MOVE)
    {
        // カット
    }
}

CacheData

COleDataSource *pData = new COleDataSource;

// グローバルメモリ
HGLOBAL hData = ::GlobalAlloc(GMEM_SHARE, 4);

// メモリにコピー
char *pText = (char *)::GlobalLock(hData);
strcpy(pText, "abc");
::GlobalUnlock(hData);

pData->CacheGlobalData(CF_TEXT, hData);

return pData;

なお,くまのおえかきアルバムではユーザー定義のフォーマットも利用したが,今回はやってないので割愛。

# ちなみにファイルをショートカットにドロップして開く,というのをやりたいが,未だにやり方が分かってない。というかシェルを勉強しなきゃならないのだがなかなか本がなくて…という感じ。

# ショートカットへのドロップはその後成功。2000/05/03 参照。

スクロールバーを自分でくっつける方法。

CRect rect;
GetClientRect(&rect);
m_scrollBar.Create(WS_VISIBLE | WS_CHILD | SBS_RIGHTALIGN | SBS_VERT, rect, this, 0);
m_scrollBar.SetScrollRange(0,100,FALSE);
m_scrollBar.SetScrollPos(0,TRUE);

だが,CView::OnInitialUpdate でやるとステータスバー領域とかが反映されない。これはステータスバーが作成される前に行われるからで,OnSize で設定し直せばよい。


スクロールバーのつまみのサイズが一定になっている。ファイルが小さいときはつまみが大きくなって欲しいのだ。かなり悩んだが,CWnd::SetScrollInfo の SCROLLINFO::nPos で設定できた。

おシゴトでエディタを作り始める。

スプリッターウィンドウを作る。3 つに分割されているが,VIEWX サンプルで簡単にできた。その際ハマった点。OnCreateClient でスプリッターを作るワケだが,

return CFrameWnd::OnCreateClient(lpcs, pContext);

をつけてはいけない。true でそのまま返す。

exe ファイルをデバッガで追いかけた場合のアドレス。0x400000 が加えられた値となるようだ。


デバッガで配列を見たとき,表示を 16 進にしておくと配列の添字が何故か 16 進として評価される。バグ?


mid を聞きつつ Web ページを見る。すると Web ページの mid が聞こえてきた。のはいいけど 2 重に聞こえる。ちょっとびっくり。

コンソールアプリを,DOS 窓なしで GUI から呼び出す。

// コマンドライン
LPTSTR lpCommandLine;
lpCommandLine = "app.exe";

// パイプの作成
HANDLE hReadPipe, hWritePipe;
SECURITY_ATTRIBUTES sa;
sa.nLength = sizeof(SECURITY_ATTRIBUTES);
sa.lpSecurityDescriptor = NULL;
sa.bInheritHandle = TRUE;
::CreatePipe(&hReadPipe, &hWritePipe, &sa, 0);

// STARTUPINFO
static STARTUPINFO StartupInfo;
static PROCESS_INFORMATION ProcessInfo;

::ZeroMemory(&StartupInfo, sizeof(STARTUPINFO));
StartupInfo.cb = sizeof(STARTUPINFO);
StartupInfo.dwFlags = STARTF_USESTDHANDLES | STARTF_USESHOWWINDOW;
StartupInfo.wShowWindow = SW_HIDE;
StartupInfo.hStdOutput = hWritePipe;

::CreateProcess(
    NULL,
    lpCommandLine,
    NULL,
    NULL,
    FALSE,
    0,
    NULL,
    NULL,
    &StartupInfo, &ProcessInfo);

char buf[255];
unsigned long num;
::ReadFile(hReadPipe, buf, 255, &num, NULL);
if(::WaitForSingleObject(ProcessInfo.hProcess, INFINITE) == WAIT_OBJECT_0)
{
    DWORD res;
    ::GetExitCodeProcess(ProcessInfo.hProcess, &res);
    CloseHandle(ProcessInfo.hProcess);
}
::CloseHandle(hWritePipe);
::CloseHandle(hReadPipe);

これを使えば Java コンパイラを呼び出したりとかで統合環境を作ったりできるかな。いつかやってみたい。

# 2000.05にもう少しちゃんとしたものを載せた。

ILS2,タイマーを 5ms ごとにしたら,描画・通信の同期の関係で異常な重さとなった。

下のミス。リリースバージョンでしか出ないバグで,デバッグに時間がかかった。

if(p != NULL)
{
    p = new char[10];
}

これでは条件が逆で,正しくは

if(p == NULL)
{
    p = new char[10];
}

デバッグでは値が NULL 以外に割り当てられるが,リリースでは値が NULL になったりならなかったりで動作がおかしくなる。

リリースのデバッグ情報を生成し,やっと見つけた。

同じ値の char 同士を比較したのに値が違う,と言われる。signed と unsigned を比較していた。

ILS2 DirectPlay のイベントスレッド,終了のためにイベントをもう 1 つ用意する。

while(1)
{
    // イベントを待つ
    HANDLE hHandles[2];
    hHandles[0] = m_hDPEvent;
    hHandles[1] = m_hDPKillEvent;
    if(::WaitForMultipleObjects(2, hHandles, FALSE, INFINITE) == WAIT_OBJECT_0 + 1)
    {
        // 終了イベント
        return;
    }
    else
    {
        処理
    }
}

のようにするとスッキリする。


VB から VC++ DLL を使う。VC++ で,MFC 拡張 DLL を作成し,

"func.h"
#ifdef __cplusplus
extern "C" {
#endif
int APIENTRY func();
#ifdef __cplusplus
}
#endif
"func.cpp"
int APIENTRY func()
{
    return 0;
}

で公開する関数を作成。この中からはクラスも呼び出せる。

次に def ファイル。

"library.def"
LIBRARY      "DialUpCommon"
DESCRIPTION  'DialUpCommon Windows Dynamic Link Library'

EXPORTS
    func=XXXXXXXX

XXXXXXXX の部分は内部名。@ がたくさん付いてるやつ。

VB 側

Private Declare Function func Lib "library.dll" () As Long

Private Sub Command1_Click()
func
End Sub

とする。その際,開発環境からは DLL をフルパスにするか,DLL をパスの通っている場所に置かなくてはダメだった。

DLL を作成。inline を書くのを忘れ,メソッドが 2 回定義され,DLL リンケージが違うと言われる。


実行ファイル名の取得方法。グローバル変数 _pgmptr を参照する。


プロセス ID の取得方法。_getpid() を使用する。

SSH を使ったメールサーバーへの接続を試みる。Port Fowarding の設定をし,メールサーバーを指定,TTSSH を起動,その後 Outlook Express で,ローカルのポート経由でメールの送受信ができることを確認した。


大学に FTP 接続が成功する。通常通りに ssh の設定をし,FTP 側の設定を,ホストは localhost とし,さらに「PASV を使用」することで ok。

# なんだけど,PASV って何なのか知らない。今度調べてみよう。


Denasu System 以外のある Web ページに PGP 公開鍵を置く。でそのファイルを HTML Lint でチェック。URL に空白が含まれているとか言われる。確かに公開鍵のファイル名にはスペースがある。スペース部分を %20 と表記することで解決。と,ここで % をどう表記するかちょっと悩んだが,ここは URL じゃないのでこのままでいいワケで。

Win98 から ssh を使う。

  1. TTSSH,Tera Term Pro をインストール
  2. ssh-keygen.exe -C メールアドレス で鍵を作成
  3. Identity.pub を authorized_keys にコピーし,FTP で接続先の ~/.ssh/ に置く
  4. TTSSH を起動すると Tera Term Pro が起動し,接続先を指定,ポート 22 で接続。その際 Use RSA key to log in を指定し,鍵の場所も指定しておく

で ok。

Direct3D と 2D を重ねる方法。最初 2D の上に 3D を描いてうまくいかなかったが,Direct3D の Clear を,2D 描画の前で行うようにすればよい。

VC。アプリケーションの拡張子を後から変える方法

String Table の IDR_MAINFRAME を

xxxnnxxxnxxx File (*.xxx)n.xnxxx.Documentnxxx Document

のようにする。(xxx が拡張子)