‘タイピングサミット’のエントリ

毎年恒例のタイピングサミット,行ってないけど感想を書いてみる。

今回は仕事関連で行けなさそうなので元々エントリーはしなかったのだが,いろいろあって自分だけ休みになったのでニコ生で中継を見た。

恒例にしてもらっているWT団体戦。毎回工夫をこらした大会を開催して頂いてありがたい。中継もかなりよくなっていたし。去年もサミット後にニコ生のタイムシフトで振り返ったけど,さすがに打っている文字はほとんど見えなかった。今年は部屋の明るさとか映し方で,かなりはっきり見えるようになっていた。それ以外にも,去年分かりづらかったチーム名が色分けになっていたり,随所が改善されていた。

で,懸案のつながりにくさとか前バージョンからの操作の変更は,おそらく事前に入念な準備をしてもらっていて,こちらから見ると大きなトラブルはなさそうだった。ただ,以下の点はソフト側の作り込みが甘いので,せっかく使ってもらっているのでこの辺はなんとかしたい。

  • ゲーム中,得点が全員分見えない
  • とにかく動作が重い
  • 結果表示のグラフがよく分からない
  • ローマ字とかなで打てる範囲が違う

とりあえず上の課題は解決するとして,来年は新コンセプトの機能を作り込んで提案してみるつもり。でも新機能は大会的には関係ない機能が多いのかな。提案するなら団体戦機能を作り込みたいけど,そこまでいけるかな。

以下詳細。

ゲーム中,得点が全員分見えない

去年の反省で,「得点部分の大きさを変えられるようにする」という調整をしたのだが,本来の要求は「画面サイズを限界まで落とせること」だったことを思い出す。画面の解像度を上げてフォントの大きさを調整すればよいと思っていたが,プロジェクタを使う前提だとそうもいかないか。

とにかく動作が重い

何が原因だろう。自宅だと2台のPCで5人対戦しても遅くはない。問題文が長いと遅いということは,.NETのWPFの描画が追いつかないのか。であればUnityとかフレームワークレベルでの移行が必要になってしまう。

結果表示のグラフがよく分からない

結果表示のグラフは改善が必要かな。拡大縮小とか,1人分のグラフを強調表示とか。まあこれは別途検討中の履歴分析と合わせて考えよう。

ローマ字とかなで打てる範囲が違う

今回のウリ?のバラエティに富んだワード。ローマ字とかなで打てる特殊文字に違いがあるので,途中で打てない文字が出て来ないか心配したが,考慮済みだったようで,さすがの運営。でも新コンセプトでもワードのバラエティ性は重要なので何か必要かも。

ついでにモールス信号。今,ちょうど入力方式のプラグイン機能を開発中なのだが,サンプルとしてモールス信号を作ろうとしていた。今回の擬似的なものではなくちゃんとトンツーできるようになる,かな。

前回のあらすじ

昨年,タイピングサミットに初参加してWeather Typingへの要望をたくさんもらい,来年は新バージョンを持ってくることを約束するのだった。

準備

てことで,WT3をなんとか対戦ができるところまで完成させたので,大会で使ってもらえるか売り込んでみた。予想通りWindows XPがネックにはなるものの,今年はWindows 7を数台用意する予定とのことで,了承してもらえた。自分も大会のトラブルシュートを兼ねて2日目に参加することに。タイピング自体は前日に一夜漬けをしたが,シングルプレイでギリギリレベル5がやっと。団体戦は去年1ワードしかとれなかったので今年は2ワード取得を目標にしよう。

当日

第7回タイピングサミットの2日目。ほぼ全員が月姫打online(TOL)をやっていたので少し教えてもらったり。去年プレイ動画を見たが,タイピングで戦略性を極めるとこういう感じになるんだろう。相手フィールドを見ながらどれだけのワードを溜めるかとか,キャラクターごとの特殊能力を使って逆転するとか,ぷよぷよ~んを連想するが,実力差があるプレイヤー同士でも勝負になりそうなのはよさそう。だが,やっぱりウェザタイはタイピング要素だけの方向性でいきたいのでこういった戦略性をタイピングだけで表現するのが次の課題。

WT3団体戦

午後の団体戦。WT3をこういった大会で使うのは多分初めてなので,途中で動かなくなったりしたら怖いなあ,という他の参加者とは違う緊張感を持ちながらの参加。間近で見たことでいろいろな要改善点が判明。特にウィンドウが小さいと4人目のプレイヤーの得点が隠れてしまうのは計算外だった。ニコ生配信もしていたので,問題文を大きくすると得点が見えず,得点を見えるようにすると問題文が見えなくなるという。団体戦の結果は他の方のレポートを見てもらうとして,自分はCチームの1人目で参加,5ワード取得。数字,英語,よく分からない言語などが混在したワードで,得意なワードなら取れるという斬新設計。でも得意なワードで戦うというのは新コンセプトでも考えているところで,大きなヒントになりそう。

そういえばワードがXMLになっていて,今回のワードを準備するのに苦労したとというのを聞いて,実は今まで通りテキスト形式のワードも使えるよ,という話をしたらショックを受けていた。マニュアルも用意できなかったので分からないですよね。すみません。スコアとかワードとか,互換性がとれるところはできるだけ互換性をとっています。

囲まれる会

団体戦の後,去年に続けて作者が囲まれる会を開催して頂く。団体戦で気付いたことも含めて改善点を列挙。言いたかったことと違う,言い足りないこと等あれば随時Twitter等で受け付けます。

  • Result画面を表示するのに一瞬固まる
  • カナ入力で「か」「ひ」などをShiftを押しながら打てない
  • 自分がワードを取ったときと相手がワードを取ったときで音を変えられないか
  • ウィンドウを小さくしたときに,4人目のプレイヤー情報を表示できない
  • Ctrl+何かのショートカットで画面が切り替わった後,ハイフン(のばし記号)が拡大縮小になってしまい打てなくなる
  • ネット対戦でホストができるかどうかが分かるようにしてほしい
  • 全体的に動作が重い
  • インターネット上に置いてあるワードを気軽に使えるようにしたい
  • レベルを日本語ワードと英語ワードで分けたい
  • XPで動かしたい
  • 記録をCSV等にExportしたい
  • 結果画面で,グラフ中のワードとスピードの両方を確認したい
  • ロビーでチャットをしながらシングルプレイがしたい
  • ロビー対戦以外で,対戦中に色を変えられない
  • ロビーに入るのにユーザ登録がいるのが入りづらくなっている
  • 対戦相手を締め切るボタンでしめきるといきなりゲームが始まる
  • 観戦モードのような,チャットが盛り上がる要素が欲しい
  • シングルプレイでもワードを混ぜられるといい
  • 入力方式のカスタマイズ
  • 英語以外の言語対応
  • 団体戦モード

なお,団体戦エキシビジョンでたにごんさんがリタイヤしたのは途中でハイフンが打てなくなったのが原因です。

次バージョン

今回,なんとかサミットに合わせてWT3を公開でき,大会で使ってもらった。ただ来年以降も使ってもらうには改善もいろいろある。それとは別に,本来WT3でやりたかったこともたくさんあるので,今回もらった要望なども合わせて作り込んでいく予定。

・・・でもラジコン作りとかもあるので作るのは遅いかも。

第6回タイピングサミット,二日目に参加してきました。Weather Typing作者として貴重な時間になったのはもちろん,個人としても楽しい時間を過ごせました。参加者の皆さん,運営の皆さん,ありがとうございました。

全体

タイピングサミットは,タイピングが好きな人の集まりで,ルーツをたどっていくとかなり歴史があるオフ会。今までオフ会は作者が目立ちすぎるのもよくないと思って出てなかったのだが,今回は主催者のPocariさんから,ユーザと作者の交流もテーマとのことを伺って,参加することにした。当日まで秘密にしましょうということにしたため,日記に書くのを我慢していたが,ようやく書ける。

オフ会自体が初めてだったのだが,参加者のうち結構な人はTODエキスパートだったり,初期からのウェザタイユーザだったり,最近だとタイピング本で知った方だったりで,しかも相手も相手で私のことを知っているという,不思議な感覚だった。作者ということで優遇されすぎ感も多少あったが,そこは利用させてもらって,いろんな方に話をさせて頂いた。

イベントとしては「WeatherTyping(団体戦)」とその後の「作者を囲む会」に参加して力尽きつつ,その後のTOD団体戦と懇親会まで過ごさせてもらった。

WeatherTyping(団体戦)

ここは私が書かなくてもよさそうかな。「チーム開発者」の下っ端として参加したが,最近練習してないのがたたって歯が立たず。0点じゃなくてよかった。チートコードを実装,じゃなくてもっと練習しておくべきだった。

団体戦ルールは,全員をレベル順に並べてチームに割り振り,毎回の対戦相手は同じレベル同士で対戦できるようにするという仕組み。毎回接戦になって見応えがあった。ウェザタイはレベルがちょっと違うと一方的な試合になることが多いが,ルール次第でこれだけ面白くできるとは。

作者を囲む会

団体戦の後,作者を中心にユーザが取り囲んで,好きなことを言う会が始まる。こんなことやってもらえるフリーソフトの作者なんてどれだけいるんだろう。というところで,リクエストを勝手にランク付けして10位まで紹介! 後で全部要望一覧に入れます。

  1. Windows 7で起動しない人がたくさんいるよ
  2. ロビーでレベル高い人と対戦するのは怖いけど観戦ならしてみたい
  3. シングルプレーの癖でESCを押すとマルチプレーのゲームが中断して微妙な雰囲気になるのをなんとかして欲しい
  4. Mac OSに対応して欲しい
  5. 高い解像度に対応して欲しい。それなら長いワードも使えるし。
  6. IPアドレスなんて難しいこと言わずに誰でも簡単に対戦できるようにして欲しい
  7. 対戦中にワードやルールを変えたい
  8. レベル分けがおおざっぱすぎる。力量差を測ったり達成感のためにも細かくして欲しい
  9. スマートフォン版は運ゲーすぎる
  10. 英語版が欲しい

一つ一つ見ていくといろいろあるわけだが,実際のところ,昔要望されたことがあって私が優先度を低くしていたものが半分くらいか。でも作者が思う必要な機能とユーザが思う必要な機能はずれていて,こういう機会があるとそのずれが分かるだけでも貴重。あとは,ここには書けないけど,そんな使い方してるの? みたいな話が聞けたりして。

でも,今回の参加で一番インパクトがあったのは,iOSとAndroid版タイトルのWeather Typingのスペルが間違っていたこと。気になる人はダウンロードして見てみましょう。すぐ直しちゃうので今のうちです。Yさん,ご報告感謝です。

総括

ウェザタイを作って12年,最近は,もういい加減作りが古くなっているし,新しいタイピングソフトに譲っていければいいんじゃないかと考えていた。

でも,2年ほど前,同人本「タイピング Professionals」に少し協力させて頂いて,そして今回,大会であんなに盛り上がっているのを間近で見ることができた。また,最近でもロビーに人が増え始めてるよ,とかコアな人達が満足できるソフトが未だなかったりという状況も聞くことができた。もう,やらざるをえないですよね。

実はタイピング本のときに新しいウェザタイを作り始めていたのだが,自分がタイピングから離れていたためどんなものにすればいいのかよく分からず,途中で止まっていた。今回の参加でいろいろなヒントをもらうことができて,開発スピードもあがるはず。ウェザタイとしてまだできることをやっていくので,よろしくお願いします。

開発状況は今後の日記で書いていきます。