2023/03/12 - RTC2023現地観戦してきた

タイピング日本一を決める大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」、3/12に行われたオフライン大会を観戦してきた。RTC2023は2019年以来4回目。RTC2019年の後、にじさんじ打鍵王でタイピングが盛り上がったり、miri選手が数多くのテレビ番組で紹介されたり、今やれば結構注目されるんじゃないかと思っていたが、長いコロナの休止期間を経てついに開催。今日を逃すといつ日記を書けるか分からないので当日中に残しておく。

今回、会社員の活動が1月からずっと休みなしなので現地観戦も行く気力がなかったのだが、Twitterで観戦勢の報告を見ているとやはり行きたくなってきたので現地へ。タイピング速度測定の作者様やタイピンガーZの作者様と少しだけど話ができて良かった。

去年までの観戦記:RTC2017RTC2018RTC2019
配信はYoutubeTwitch。今回twitterの反応が結構多い気がしますね。

タイパー視点での感想

タイパー視点でというのは他の人が書いてくれるのでここでは省略。といっても最近はtwitterで投稿するだけでブログ書く人も減ったけど。

個人的にはWeather TypingというコンテンツはRTC2019のひろりんご選手のGrand Finalがエンディングで、これ以上の展開はもうないと思っていたけど、これだけ選手が入れ替わって新しい展開になるとは。今回日テレ共催になることで、いい意味で内輪向けの大会から脱却しつつある感じがした。

会場は日テレのスタジオということで豪華。カメラワークとか、青と赤の照明の効果的な使い方とか、演出がすごい。

今回特にかなvsローマ字、かなvsかな、ローマ字vsローマ字それぞれ見所があった気がする。ワード毎の特徴も結構はっきりしているのでその辺を理解すると面白いかも。

具体的な対戦で特筆するとしたら3位決定戦のはやとぅ選手。前回95%ルールをうまく使っていたので今回はどう魅せてくれるかと思っていたが、今回も3位決定戦で相手が95%からミス入力して94%になった一瞬の隙を突いて勝っていた。

決勝戦はもはや言うことないですね。Weather Typingの試合で一番面白いのは互角の対戦だが、あの速度でのローマ字vsローマ字の完全に互角な対戦は最高に盛り上がる。現地の緊張感がすごかった。

あとは選手のキャラクター性も重要になってきたかな。今回たのんさんが公式ガイドを作成していたが、各選手の紹介が入っていたのが良かった。にじさんじ打鍵王が盛り上がるのはそれぞれキャラクターがあってそれぞれにファンが付いているところも大きいと思うので、miri選手の「王者」みたいにはっきりしたキャラクターがあって周知されていると強い。そういう意味ではセレナーデ☆ゆうきさんには給料を払ってでも毎回参加してもらうべきだと思います。

開発視点での感想

今回は観戦している分には問題らしい問題はなかったと思うのだが、どうだろう。RTC2017以降、動作が重くなる問題、結果画面が表示されない問題、片方のワード開始が遅れてしまう問題、最初のワードが打てなくなる問題、と毎回何かしら問題が発生して運営に支障が出ていたのだが、4回目にしてようやく安心してみることができた。

今回RTC版は以下の改善を入れている。この辺は本体に取り込む予定。

  • 観戦モードで1プレイヤー側の打鍵音を出すようにした。これは「HOKKAIDO esports FESTIVAL2022」の後に頂いた要望だが、ようやく実装。リプレイでも同じ要望を何年も前から言われているけど、同様なので修正するかな。
  • 観戦モードでプレイヤーの表示順を固定する。画面左のプレイヤーが必ず上に来ないとどっちがどっちなのか混乱するので、必ず同じ順番になるようにした。この辺りは次バージョンの別修正の副作用でどちらにしろ実装する予定。
  • 観戦モードのときに他のプレイヤーが全員落ちると動作がおかしくなる。これは念のため。

あと、RTC2023向けというわけではないが、ワード終了時のkpm表示は入れて良かった。もはや昔からこういう仕様だったかのようになじんでいるが、実は2018の大会の時に「入力不能時間のときにグレーの文字を表示するくらいだったら、ワードを非表示にした方がいい」という意見をもらってRTC2019で非表示化した。その後、それならその非表示の時間にワード毎のスピードを表示しよう、となって追加したもの。どっちがワードを取ったか、またワード毎に1000kpmオーバーとかが数値で分かりやすくなって盛り上がりに役立っていた。

まとめ

RTC2019以降、東プレさんもずっと開催のため調整を続けていたことを知っているので、ついにオフライン+観戦ありという最高の形での開催を実現して頂いた運営さんへは感謝。演出や配信、e-sportsとして本気でやっていこうというのを感じる。

一方ここまでいくと個人で作っているWeather Typingの限界も感じる。タイピングのe-sportsとしてのポテンシャルに比べてソフトウェアが足りていない感はずっとある。モダンなオンラインゲームとしてタイピングe-sportsのポテンシャルを活かせるソフトウェア、誰か作りませんかね?

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